Dyson DC62/V6/V7/V8が吸わない時に最初にやること──フィルターの外し方と洗い方
スイッチを入れても、以前のようにゴミを吸ってくれない。使っている途中で、ふっと止まってしまう。排気がなんだか、ほこりっぽいにおいがする。
DysonのDC62やV6、V7、V8をお使いの方から、いちばん多くいただくのがこの症状のご相談です。買い替えを考える前に、まずひとつだけ試していただきたいことがあります。フィルターの掃除です。
まず、ご安心ください
私はMAKO。和室のちいさな工房で、Dysonを一台ずつ手しごとで直しています。実際に修理してきた経験から申し上げると、「吸わなくなった」というご相談の多くは、フィルターの目詰まりが関係しています。
そしてフィルター掃除は、Dysonのお手入れの中でいちばんかんたんで、お金がかからないものです。道具も洗剤もいりません。水道の水で洗って、乾かすだけ。かかる費用はゼロ円です。力もほとんどいりませんので、「機械は苦手で」という方にも、安心して試していただけると思います。
原因として多いもの
- フィルターに細かいほこりが詰まり、空気の通り道が狭くなっている可能性(いちばん多いケースです)
- クリアビン(ゴミの入る透明な容器)は空にしていても、フィルターには粉のようなちりが溜まっている場合があります
- 目詰まりで本体に熱がこもり、保護のはたらきで途中で止まってしまうことがあります
- 湿気やにおいを吸い込んだフィルターが、排気のにおいの原因になっている場合もあります
自分でできる診断
順番に確認してみてください。
- 電源を切り、充電器を外します
- クリアビンにゴミが溜まっていれば、まず捨てます
- フィルターを外して、明るいほうに軽くかざしてみます。向こう側の光がほとんど通らないようなら、目詰まりの可能性が高いです
- ゴミ箱の上でフィルターを軽くトントンと叩いてみます。粉のようなほこりがパラパラ落ちてくるなら、洗いどきです
- 「最後に洗ったのがいつか思い出せない」という場合も、洗いどきと考えてよいと思います
直し方(動画つき)
フィルターの場所は、機種によって少し違います。
- DC62・V6:本体上部の丸い部分の中央に、青いフィルターが差し込まれています。つまみを持って上に引き抜くだけで外れます。機種によっては、モーターの後ろ側にもう一枚(丸いカバーごと回して外すタイプ)があります
- V7・V8:上部のフィルターは、真上にすっと引き抜きます。後ろ側の丸いフィルターは、反時計回りに回すとカチッと外れます
外れたら、洗い方はどの機種もほぼ同じです。
- 電源を切り、充電器(バッテリー)を外します
- フィルターを外し、ゴミ箱の上で軽く叩いて、大きなほこりを落とします
- 水道の冷たい水か、ぬるま湯で洗います。洗剤は使いません。フィルターの中に水をため、口を手でふさいで振り洗いすると、中の粉じんも出てきます
- すすぎ水が透明になるまで、何度かくり返します
- 軽く振って水を切り、風通しのよい日陰に立てて、丸一日(24時間以上)乾かします
いちばん大事なのは、最後の「乾かす時間」です。生乾きのまま本体に戻すと、においの原因になるだけでなく、モーターを傷める可能性があります。ドライヤーや直射日光、暖房器具で急いで乾かすのも、フィルターの素材を傷めるおそれがあるので避けてください。急がず、日陰で丸一日。ここだけは守っていただきたいところです。
そして、月に一度の習慣にしていただくのがおすすめです。「月初めの掃除の日に洗う」と決めておくと、吸引力が落ちにくくなり、結果として本体も長持ちしやすくなります。
必要な部品
この掃除に部品は不要で、水だけで完了します。ただ、長年使ったフィルターは、洗っても目詰まりが取れきらないことがあります。洗って丸一日乾かしても改善しない場合は、フィルターそのものの交換も選択肢です。互換品なら千円台から手に入ることが多いです。
- 商品ページに、お使いの機種名(DC62/V6/V7/V8)への対応が明記されたものを選んでください
- ご注意いただきたいのが、SV18(Digital Slim)やSV21(Micro)用との混同です。見た目が似ていても、V7・V8用とは形が違い、取り付けられません。対応機種の欄をよくご確認ください
- 本体の型番は、本体のラベルに「SV10」のように書かれています。V8はSV10、V7はSV11、V6はSV07・SV08・SV09など。迷ったら型番で探すのが確実です
それでも直らないときは
フィルターを洗っても変わらない場合は、ヘッドや延長パイプの中の詰まり、バッテリーの寿命など、別の原因が隠れている可能性があります。特に「途中で止まる」症状は、バッテリーの劣化でも起こります。
そこから先は、無理をなさらないでください。捨てる前に、いちど診せてください。和室のちいさな工房で、一台ずつ拝見しています。
フィルターの水洗いは、Dysonと長くつきあうための、いちばんやさしい第一歩です。今日の一回が、来月の吸引力をつくってくれます。
⚠️ 分解・修理は自己責任でお願いします。作業の前に必ず電源を切り、バッテリー(充電器)を外してください。(当サイトはDyson公式とは関係のない、独立した修理工房です)
← 図書館のトップへ戻る